2012年8月10日金曜日

自己流ゲルソン療法に、ご注意

こんにちは。
明日から、お盆休みというかたが多いかもしれませんね。
こちら南房総は、少しずつ天候が崩れてきています。
風が強くなってきました。

毎年通っている、L.A.のキャンサーコンベンション
いつも同じような内容だから、今年はパスしてもいいんじゃないか、って思ったりすることもありながらも、夫殿のやる気に連れられて、この10年あまりは皆勤賞を続けている私たち。

通い続けていて初めて見えてくるものもあるようで。
少なくとも、日本にいるだけではわからないことが、見えるようになってきます。
やっぱり大事な旅です。
今月末に出発します。

同じようなことでも、大切なことは繰り返し伝えてゆかなければ風化してしまう、ということもまた真実、かな。

食生活や医学の分野でのジャーナリスト、と名乗ってきた傍らで、泣く子も黙る(笑)ような、がんの自然療法「ゲルソン療法」と縁があり、粘りづよく普及活動や教育活動を続けてきています。

粘りづよさ、しつこさには、自信があります。

野菜食ばやりのお陰さまで、野菜と果物しか食べないゲルソン食の人気も少しずつ上昇中。
ただし、その一方で、おかしなアレンジも広まっていて、これはもう手の着けようがありません。
私の力が及ばぬところです。

世界中でも同じで、ゲルソン・インスティテュートの力が及ばぬできごとが、いつでも同時進行していて、私たちはとても憂慮しています。

8年間のゲルソン・ケアギバ―(現在は、ゲルソンHSTと名称変更になりました)生活のなかで、お会いした方々、がんの患者さんを含め、少なく見積もってもおそらく300人はいらっしゃるでしょう。

「今、ゲルソン療法をやっているのですけれども・・・」
「もう、ゲルソン療法のことはよく知っているのですが・・・」

残念ながら、このようにお問い合わせくださった方の100%が、ゲルソン療法を誤解されていました。
私たちの表現が下手なせいもあるかもしれません。
でも、どうか、過信せずに、本当のゲルソン情報に手を伸ばしていただきたいと思います。

数日前のこと。
電話口で、まだお会いしたことも無いお問い合わせ主さんの容体があまりにも心配で、そのかたの近所のお医者様をご紹介して差し上げました。
運よく、信頼できるお医者さんが近くにいたので。
そのかたは、数カ月間、自己流ゲルソンをなさってきたかたでした。
「がんの治療について考えることももちろん大切ですが、命の安全を確認することのほうが先です」、そうお伝えしました。

後日、ご連絡をいただき、ひどい栄養バランスの崩れと脱水症状にあることがわかり、病院へ行って助かりました、ということでした。

お医者さんと決別することが、自然療法なのではありません。
医学的なチェックは、いつでも必要です。

自然な治療は、かんたんではありません。
自然って、厳しいものですから、私たちの都合の良いようにはいかないんだと思います。

今年に入り、ゲルソン療法の専門家、ゲルソンHSTがお一人、順調に日本で育っています。
とても頼りになる相棒さんです。
ゲルソン・インスティテュートと、日本の相棒さんと、これから相棒になってくれる人たちと、そろそろ本格的なチームワークを始めなくてはならないかな、って思っています。

気負ってもしかたがないことなので、自然のながれに従って。
厳しい自然の、力強いながれに従って、楽しいチームを作っていこうと考えているところです。
本当のゲルソン療法をしることは、自然の厳しさをしることでもあります。
また、自然の力強さをしることにもなります。
信じられるのは、そこのところ、なんじゃないかなぁ。

これまで8年間、たくさんの方々に応援していただきました。
月刊通信として発行してきて、現在、筆が止まってしまっている『ハミングバード』の読者のみなさんには、とくに、感謝しています。いつも、翌年の更新をしてくださることが、励みとなってきました。
昨年からは、さまざまな事情で筆が進みませんでしたが、強力な相棒さんが育ってきてくれたのが、私にとっては大きな力となっています。

渡米前に、ようやく今後の展望を持った文章が書けそうです。
自分を信じられない間は、一行も書けないものだということが、よくわかりました。
そろそろ、また、書き始められそうです。

ゲルソン療法に関するニュースだけを凝縮した月刊通信『ハミングバード』、ご購読者のみなさま、到着をお待ちくださいませ。

皆さま、どうぞ平和な夏休みを。