2014年3月1日土曜日

ゲルソン講座 at 宇都宮、御礼&ご報告

モアークさんの「薬菜園」を見学させていただいた後、私達はそのまま北上し、宇都宮へ。

This picture was taken by ASAMI YAMAUCHI. Thanks !

翌日(2月13日)開催の、「ヘルスフードマイスター養成講座」(NPO法人セニア・サービスセンター主催)、第5回目講義の講師として、栃木福祉プラザにてゲルソン療法の実習&講義があったのでした。

←当日の朝。
9:45分から30名近い受講生のみなさんには、まず実習にご参加いただきました。
食事タイムまで、2時間弱。
ということは…、とにかくスープから!


All following pictures were taken by KEIKO KUMAKURA.
Thank you Keiko-san !

急いで、ヒポクラテス・スープ、これの支度にとりかかりましょう!
というのも、仕上げに裏ごしするまでの間、少なくとも90分間、弱火でコトコト煮こむことが大切だからです。
だから、最初にとりかかります。

野菜を洗って、切って。
お鍋に入れて。
火にかけて。
弱火で90分ほど。

とりあえず、これで安心。



 つぎに用意するのは、この季節に甘みが増して美味しくなっている、ほうれん草を使った無水加熱料理。
まず、お鍋の底に、スライスした玉ねぎとにんにくをたっぷり敷きます。その上に、洗ったほうれん草をザクザク切って、どんどん入れ、フタを。あとは、極弱火~弱火で30‐40分くらい加熱します。
もし、焦げそうな匂いがしてきたら、途中でほんの少量の水を足しましょう。これが、なんともクリーミーな味を生みだすのです。「ほうれん草のお浸し」とは、まるで違ったお味です。
 さて、お次は…。
良く洗って、芽をとった、じゃがいも!
この日ご用意いただいた無農薬じゃがいもは、本当に美味しかったです。(ほとんどの野菜は、私のわがままを聞いていただき、無農薬でご用意いただきました。有難うございました!)

皮付きのまま、オーブンへ。
180℃で40分ほど焼きます。









さ、あとは、ジュース・タ~イム!
ナチュラルライフ・コーディネーター、熊倉恵子先生がお持ちの「ノーウォーク・ジューサー」で、大量の無農薬ニンジンをどんどん削り、そして、搾ってゆきます。

この作業も、お一人ずつ体験していただき、全員に搾っていただきましたよっ。

真剣…。
 一気に搾りだします。
ジューシー!








さて、 ジュースも完成。
残るは…。







ヒポクラテス・スープの裏ごし作業、です。

皆さん、初めて見るフランス生まれの裏ごし器、「ムーラン」に興味津々。
たっぷりの生野菜サラダを添えて、完成です。
 いただきま~す!














試食が終わったら、休憩をはさんで午後の講義。
約3時間余りのお時間を、さて、どのように有効活用しようかしら…。

 現場の雰囲気で、決定。
この日は、「大・質問大会」形式で、進めることにしました。
30名近い受講生の皆さんに、

1、自己紹介
2、どうして「ヘルスフードマイスター養成教室」を受講しようと思ったか
3、試食で感じたことや、ゲルソン療法に関する質問


この順番で、お一人ずつお話をしていただき、出てきた質問のすべてに答えられるような構成で、私が講義を進める、そのようなライブ感たっぷりの真剣講義、にしてみました。

ご感想、いろいろ。

「ジュースや無農薬野菜の美味しさに感動しました」
「塩を使わないでいると、味覚が敏感になるのかな?って思いました」
「調味料が無いことで、食材のエネルギーを感じることができました」
「塩を使わないと小顔になるような気がしました」
「塩無しの食事を体験することで、ふだんの食事の味が濃すぎたことに初めて気が付きました」
「いつもの農薬を使ったものより、無農薬のセロリのほうが食べやすかったです」
「夫がアトピーだったのですが、この講座で勉強したことを日々の食事に活かしていたら、
効果が出てきました」
「さまざまな調理方法を学べて良かったです」

受講の目的も、いろいろ。

「家族ががんになったので、勉強しようと思いました」
「薬を使わないで病気を治す方法があれば知りたいと思って来ました」
「食事で免疫力を高めたいと思って来ました」
「原発事故の影響で環境中に増えている放射線から自分の健康を守りたくて来ました」
「まわりにいるがんの患者さんの役に立ちたいと思って来ました」
「親しい人ががんで亡くなったのに、そのとき何もできなかったので、これからはそういう人の力になりたいと思って来ました」
「病気の親戚が胃ろうだったのが、最近少しずつ口から食事ができるようになったので、何か学べると思って来ました」

そして、質問も、いろいろ。

「今まで、塩分は人体に絶対に必要だと教えられてきました。塩無しは何日くらい続けても大丈夫なのでしょうか?」
「今日のメニューでは、じゃがいもとほうれん草を使いましたが、マクロビオティックではどちらも陰性なので良くないと思っていました。どのように考えれば良いでしょうか?」
「今日のゲルソン食の試食では、ものすごくたくさんのお野菜をたっぷり食べました。甲田療法では、内臓を休ませることが良いと言っています。それについて、どう思いますか?」
「ゲルソン療法では、水を飲まないようにと言われていますが、氏家さんは1日にどれくらいの水を飲みますか?」
「私はがんと診断されていますが、今まで何がいけなかったのでしょうか?」
「抗がん剤治療中の人は、ゲルソン療法を同時に行うことができますか?」
「調味料を使ったり、塩を使うことは、どうして身体に悪いのですか?」
「ゲルソン療法は、どのくらいのステージの人に効果がありますか?」
「星野式ゲルソン療法と、本当のゲルソン療法との、違いを教えてください」
「農薬を使った野菜しか手に入らないときに、そういう野菜の皮はむくべきですか?」
「ジューサーの種類が違うと、どのように効果に違いが出ますか?」
「健康な人は、塩を使っても良いのでしょうか?」

質問が多い講義のほうが、皆さん、知識がとてもよく身に付くものです。
私も、ご自宅に戻った皆さんが、「ああ、今日は出席して本当に良かった」と思っていただけるよう、これまでの経験からお分けできるだけの知識を振り絞ってお応えさせていただきました。
3時間余りの講義は大盛り上がり。
講義中に眠ってしまうようなかたは…、一人もいませんでした!(ヨカッタ…)

質問への答え?
それは、受講された皆さんの、キリッと引き締まった脳と、情熱に燃えるハートのなかに記憶されているはず…。
私は、これから、急いで、皆さんの卒業試験の問題を厳選いたしますねっ!

受講していただいた皆さんが、これから「ヘルスフードマイスター」としてご活躍され、一人でも多くの方々の健康づくり、幸せな人生づくりに貢献されるようお祈りしております。

最後に、今回の講師をご依頼いただき、当日も大変お世話になりました皆さまに、この場を借りて感謝を申し上げます。
セニア・サービスセンター、江波戸啓悟様と奥様、
健康管理士一般指導員、佐久間辰雄様、
社会福祉法人希望の家、和久井隆様、
ナチュラルフード森の扉、野原典彦様、
ナチュラルライフコーディネーター、熊倉恵子様、

30名規模の講座において、初めて知る方々に、ゲルソン療法をご紹介するという場をご提供いただき、まことに有難うございました。
熊倉先生は、この日を通して私のアシスタントをつとめていただきました。大変助かりました。
今回の経験で、知識欲旺盛で実行力のある受講生の皆さんにお会いできましたことは、私にとって大きな学びとなりました。

そして、とても…、楽しかったです!
皆さまに、心からの感謝を。
そして、次にお目にかかるときには、お互いにより元気で、レベルアップした健康人として、お会いしましょう!
GOOD LUCK !