連休の最終日、かつて勤めていた健康雑誌編集企画部のメンバーと新年会で顔を合わせました。
6年間勤めた編集部でしたが、最後まで、私には後輩というものがいない状態でしたので、先日お会いしたのは皆さん先輩。
いつでも‘教えてもらう側’の立場だったことは、今思えば、ずいぶん贅沢な環境だったなぁと思います。
(したがって、誰かを育てる、ということについては、これから自分で学んでいかなければならないのですね…。)
健康雑誌を編集していた、という経験があるだけに、皆さんそれなりに自分の健康管理方法にも主義があったり、工夫があったりして、それぞれ、期待しただけの効果を享受しているようでした。
私は、行った先々で、とりあえず見かけた本屋さんに入ってみる、ということを暇つぶし代わりにやってみることがあります。
これは、大学生時代からなんとなく始めた一人遊びです。
そして、自分が探している本と同時に、探していない本の棚を眺めてみたりします。
すると、自分が関心を持っている世界と、関心を持っていない世界とのそれぞれで、どんなことが起こっているのかが、な~んとなくイメージできるようになったりするのです。
暇なときに、1軒の本屋さんのなかでできる、世界旅行のようなものでしょうか。
ときには、まったく関心のない本をわざわざ買ってみることもあります。
買って帰って読み始めると、とたんにその分野への関心が強くなっていくことも、またあります。
最近、多くの書店で気がつくことは、ビジネス書や自己啓発書を置いているコーナーに、ビジネスマン向けの健康図書が置かれていることです。
そういうことは、ひとむかし前には、見られない傾向でした。
ビジネス書に関心を持つ人と、健康図書に関心を持つ人とは、一致することが少なかったと思います。
ところが、今では、いっぱいお金を貯める方法、尊敬されるリーダーになるにはどうすれば良いか、ビジネスチャンスに恵まれるための作法、などが書かれた本と一緒に、いわゆる‘できる人’になるための食事の工夫や健康習慣について伝授する本が並んでいることが多くなってきました。
ファッション雑誌や総合雑誌などについても、両方の話題を含むものが多いようです。
ビジネス書コーナーにビジネスマンのための健康図書が置かれることについては、以前から、「そうなったらいいのに」、と思っていたことなので、待ってました!、という気分です。
なぜなら、「この人の仕事は、今後がとても楽しみだなぁ」と思うような、素晴らしい着想と強い意志を持ったかたにお会いすることがあるとき、そのかたの顔色がとても悪かったり、具合が悪そうだったりすると、残念な気持ちになるからです。
抱いている考えがどんなに素晴らしくても、夢を実現するその日まで、身体がもたなければ‘その日’を迎えることができなくなってしまいます。
私も、その夢の実現を一緒に喜ぶことはできないことになりますから、それは、とっても残念なことなのです。
夢を乗せて運んでいる自分の身体に、ビジネスマン&ウーマンたちが関心を持ち始めたら、それは本当に素敵なシーンができあがっていくのではないかな、と思います。
取材でたびたび訪ねているロサンゼルス、サンディエゴ、シカゴでは、そういうシーンを現実にいくつも目にしています。
やってる仕事もスゴイ!し、皆顔色が良くて、いきいき、キラキラしている。
そういうビジネスシーンを、日本でもこれから数多く目撃したいな、と思っています。