2012年1月19日木曜日

がんの治療と歯科治療

昨夜のクローズアップ現代、ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?

私は最初の10分を見られませんでしたが、その後は、歯科医学生のインプラント実習の様子などが紹介され、「遅れながらも、学校でのインプラント教育が始まりつつある」、というレポートが続きました。
これまでは、インプラント治療に使われる医療器具メーカーの宣伝力に頼るところが大きかったのですね。

実際に治療を希望して、血液検査やCT検査を受けた女性患者さんのコメント、「もっと簡単にできる治療だと思ったが、適用の可否を知るため、全身の検査が事前に必要なことが後になってわかった」、というのが印象的でした。

歯は、身体の入り口である口腔の要所です。
じつは、歯の状態が、全身の健康状態と密接にリンクしています。
そのため、がんの代替療法や自然療法、統合的な治療を行う際に、まずは、がん患者さんに歯科治療をしてもらい、その後にがん治療を始める、という医師もいるのです。

発がんや、がんの進行を促進させる要因を、身体の入り口である口腔内に残したまま、がんの治療に取り組んでも埒があかない、そういう判断です。

ゲルソン療法では、免疫機能が落ちているがん患者さんに、何よりも優先して歯科治療をすすめるのは、それもまた得策ではないと考えています。

患者さんそれぞれの条件によって、歯科治療を先にするべきか、後回しにするべきか、一つずつ検討をする問題だとしています。

歯と身体の病気について、密接な関係があることを教えてくれる本を1冊ご紹介します。

今回のような番組は、今後何度も繰り返し放映されて、歯と全身の健康が密接にリンクしていることを多くの人たちがイメージできるようになったらいいなと思いました。