2011年11月21日月曜日

after 3.11.

「氏家さん、震災以降、何か気をつけていらっしゃることはありますか?」
昨日、ヨガ・クラスが始まる前に、先生からそんな問いかけがありました。
私が、健康問題や自然療法に関係する仕事に就いているのをご存じなので、気になられたのかもしれません。

じつは、「これで大丈夫、心配ない!」という対策のようなものは、打ち出せぬままに毎日を過ごしています。
ただ、この場所から引っ越すことを選ばなかった私たちが、震災に続いて発生した原発事故の影響を考えて強化したことは、今のところ3つほどあります。

1.水を選んで使うこと。
2.ミネラル・リッチな飲食をすること。
3.抗酸化サプリメントを常用すること。

実際は、どれも震災前から配慮していたことですが、今までのやり方は‘予行演習’レベルでした。
どこか、リラックスしたなかで、楽しみながらやっていたところがあります。
それが、3.11.以降は、目的意識がはっきりしてきました。
その目的は、‘生き延びること-survival’です。

がんの治療後、再発もなく、元気を取り戻して、活き活きと暮らしている方たちのことを、‘サバイバー-survivor’と呼ぶことがあります。
がん患者さんが、その後、‘サバイバー’になるには、さまざまな知恵と実践が必要です。

3.11.を境に、その知恵と実践は、もはやがん患者さんだけではなく、すべての人たちに必要なものになった、と私は思っています。

私の立場でできることは? と考えるなかで、お声をかけていただき、今年実現した仕事のひとつがミネラルの小冊子づくりでした。

原発事故が発生すると、近隣住民に真っ先に渡されるのが「安定ヨウ素剤」。
これも、ミネラルです。

9月に訪ねたアメリカ西海岸のサンディエゴでも、ゲルソン・インスティテュートのスタッフで自然療法医のDr.カイラ・スミスは、「ここにも福島からの放射性降下物が届いているので、予防目的でヨウ素を使っている」と話していました。
理事長のアニータ・ウィルソンも、日本にいる私たちのことを心配して、「知人が作っている良い抗酸化サプリメントがあるから持って行きなさい」、とお土産を手渡してくれたりしました。

では、なぜミネラルなのか?
小冊子づくりのための取材は、この疑問から始まりました。

今回の小冊子づくりに取り組むなかでは、環境汚染や農業について調べ直す良い機会もいただき、むかし苦手だった‘元素周期表’とも再会することになりました。
その‘元素周期表’は、小冊子のなかで、マンガ家さんが‘楽しい元素周期表’に生まれ変わらせてくださいました。

ご関心のある方は、是非、メールにてお問い合わせ下さい。
どこかで、どなたかのお役に立ちますように…。