2011年11月20日日曜日

スピリット

昨日は、早朝に自宅を出発。
車に顕微鏡一式を積み、夫の仕事のお手伝いで東京へ。
もう長年のお付き合いになる、ある心霊治療家の方のお宅へ伺いました。
毎回、お訪ねするのが楽しみな場所のひとつです。

‘心霊治療’という表現は、自分で書いていても、まだしっくりこない日本語です。
‘心霊’ときたら…、‘-写真’、というイメージのほうが強いかもしれません。

ただ、‘健康状態が良い’ことを望みながら人生を全うするには、目に見え、手で触れることができる‘肉体’だけではなく、肉体と互いに相関関係を持つ‘心(精神-メンタル)’の存在も無視できませんし、それに加えて‘霊(魂-スピリット)’というものも意識してみる必要がありそうだなと、こちらのお宅へお伺いするようになって、ようやく気がつくことができました。

実際、WHO(世界保健機関)でも、‘霊(spirit-スピリット)’について、過去に議論があったようです。

健康の定義について WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)

この定義によって、WHOでは、医療に限定されず幅広い分野で、人々の健全で安心安全な生活を確保するための取り組みが行われているのです。 この憲章の健康定義について、1998年に新しい提案がなされたことがあるということはご存知でしょうか。

Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

静的に固定した状態ではないということを示すdynamic は、健康と疾病は別個のものではなく連続したものであるという意味付けから、また、spiritualは、人間の尊厳の確保や生活の質を考えるために必要で本質的なものだという観点から、字句を付加することが提案されたのだと言われています。

この提案は、WHO執行理事会で総会提案とすることが賛成22反対0棄権8で採択され、そのことが大きく報道されました。そのため、健康定義は改正されたと誤解している人も多いのですが、その後のWHO総会では、現行の健康定義は適切に機能しており審議の緊急性が他案件に比べて低いなどの理由で、審議入りしないまま採択も見送りとなり、そのままとなっています。

日本語では、mental も spiritual も同じく精神的と訳してしまいそうになるのは、宗教に希薄な国民性のためかも知れません。ともあれ、どう翻訳すべきかを考えてみることも、私たちが「健康とは何か」を考えるヒントのひとつになるかも知れません。 (文責 事務局 松村)


霊の部分で違和感があるときには、その違和感の出発点が3つのフェーズ(肉体・心・霊)のどれだったのかに関係なく、同時に心にも、肉体にも、違和感があるらしく、この治療家の方の隣に座っていると、いつも私の‘肉体’の苦痛がある部分を‘霊’の違和感として察知してくださり、整体治療などの肉体にはたらきかける施術を行ってくださいます。
それが、本当にからだ(肉体)に響くのです。そしてまた、自分自身の心性や霊性に思いを馳せるきっかけになっていきます。

そうなんです。
夫の手伝いと言いつつ、本当は自分のために行っているのです。
それが許されていることに、感謝しています。

大嵐の一夜が明け、今朝は千倉にあるお寺で、尊敬する先生のヨガ・クラスに参加。
ずっと見ていたいと思うような安定感のある先生の姿を横目に、思うように動かない自分の肉体と格闘すること一時間!
こんなときには、肉体とともに、心や霊も一緒にもがいている、かも?!
ヨガについては、また別のときにでも。