2012年8月2日木曜日

N.Y.在住・龍村和子さんから、温熱治療講座のご案内

暑いですね。
以前、私のゲルソン・ワークショップに沖縄からご参加くださったかたから、こんな質問をいただいたことを思い出します。

「夏の暑い日に、汗をいっぱいかいても、塩をなめてはいけないのですか?」

ん~~~。
いい質問ですよねぇ。
こんなふうにいい質問が出てくると、私も俄然やる気が出てきます。

答えとしては、ケースバイケース、です。
まあ、これはどのような状況においても、治療中のその患者さんに向き合って、すべての条件を考えていかなければならない、という意味でのケースバイケース。

ゲルソン療法での病気治療の場合、塩をなめるということはかなりレアなケースとなります。

人間のからだのなかの環境について今一度考えてみると、ナトリウム(塩)濃度が高いのは、体液中でのこと。
たとえば、代表的なものとしては、血液がそうです。
だから、輸血時に血液が足りない場合などは、生理食塩水とよばれる塩水を血液として代用したりします。

ところが、血液などの細胞外ではナトリウム濃度が非常に高いのに、細胞内のミネラルバランスではナトリウムは逆に非常に濃度が薄く、その代わりにカリウムの濃度が高くなっています。

がんや多くの慢性病で侵されているのは、この細胞内環境、です。
がん発生のスタートポイントになる遺伝子の突然変異も、細胞内にある核の内部で発生する事件です。

ゲルソン療法のがん治療では、この細胞内環境の健全化を目的として、細胞内に必要なカリウムを多量摂取する食事、ジュース、浣腸、サプリメント摂取を行うわけです。
なぜなら、毒を蓄積した細胞や、損傷を受けた細胞は、カリウムを失っており、代わりにナトリウムが多量に流入しているからです。
やけどをしたり、うち身をすると、その部分に浮腫が発生しますね。このとき、壊れた細胞内には、細胞外からナトリウムとともに水分が流入しています。この状況にとてもよく似ています。

カリウムを失っている細胞は、かなり虚弱になっており、正常な機能を期待できません。
細胞はカリウムで満たされることによって、電池のように働き、私たちの生命エネルギーを維持してくれています。
それなのに、電池からカリウムが失われれば、バッテリー切れの状態になりますから、体力は落ち、免疫力も低下し、細胞のあらゆる働きが落ちてゆくのです。
この状況で塩分濃度の濃い飲食とすると、さらに、虚弱になっている細胞内にナトリウムが流入し続けます。
すると、状況はさらに悪化する、のです。

カリウムよりもナトリウムをたくさん摂取しても害が無いポイントがあるとすれば、それは、細胞内にカリウムが必要なだけ満たされ、細胞の機能が健全化し、ナトリウムが細胞膜を超えて過剰に細胞内に流入してくることがなくなったとき、でしょう。

それでも、ゲルソン療法のプログラムに沿っていれば、かなりの量と多種類のミネラルが体内にいつもあります。じつは、ナトリウムもかなりの量を摂取しているのですよ!
毎日食べるヒポクラテススープという名の野菜スープには、必ずセロリを入れますが、セロリは野菜のなかでもトップクラスに入るくらい、ナトリウム濃度の濃い野菜です。
ただし、それにも増して、いつでもカリウムの方が量が勝っているところが大事なのです。

メキシコのゲルソンクリニックも、気候的には沖縄に近い、夏は暑い場所にありますが、みなさん、塩をなめることもなく、安全に治療を続けています。

というわけで、私もこの猛暑に無塩生活を実施中です。

あ、本日のタイトルに話題を戻します!
ニューヨークで温熱治療を指導されている、龍村和子先生が、今月一時帰国され、東京・銀座と関西のどちらかにて(未定)、温熱治療の基礎講座を開催されるそうです。

龍村先生は、ニューヨーク州立大学で哲学と東洋医学の博士号を修められており、「ドクター・カズコ」の愛称で周囲の人たちから愛されているとてもエネルギッシュなかた。映画『ガイアシンフォニー』の監督、龍村仁さんのお姉さまでもあります。

龍村先生のホームページは、こちら。
(ページ内に日本語対応のリンクボタンがあります。)
www.gaiaholistic.com

温熱治療基礎クラス 東京・銀座 8月18、19日 (関西は25、26日を予定)
受講料 45000円
(龍村先生が特許を持つ、温熱治療器126000円を購入された方は、受講料が22500円とのこと。)

この基礎クラスのなかでは、瞑想の授業もあるのだとか。
さらに、上級クラスに進むと、温熱治療者としての知識と技術が身に着くように設計されています。

ご関心があるかたは、直接、龍村先生にコンタクトをとってください。

メールアドレス:kazuko@gaiaholistic.com
お電話(8月9日以降のみ):080-5094-5818


私たちが龍村先生と知り合った、ロサンゼルスのがんコンベンション。
今年ももうすぐで、飛行機とホテルの手配を済ませました。


シャルロッテ・ゲルソンさんの息子ハワードさんによると、今年はニューヨークから、ニコラス・ゴンザレス医学博士が来るとのこと!
ケリー療法の流れを持つ栄養療法を継承しているゴンザレスに会うのは初めてなので、今からウキウキです。