2016年12月6日火曜日

1.5歳のクライアントさんから学んだこと

みなさん、こんにちは!
あれよ、あれよと言う間に、12月に入ってしまいました。
今年の手帳、振り返って見直しています。

今年も!
ほんとうに、たくさんのかたがたとのご縁をいただきました。
ご縁の「数」が多いか少ないかは、また別のテーマ。
お一人、お一人とのご縁をいただけたことに、ああ、ほんとうによかった、と思っています。
今年お会いできた皆さま、ありがとうございました。

1人でも、生きることはできるのかもしれないけれども、私は、自分の社会性も(育つものなら…)育ててみたいなと思っているので、社会性を実行するなら自然と2人以上の人生、になるのですよね。

社会性が豊かなかた、社会性が成熟されているかたにお目にかかるたびに、山頂はまだまだ先だな〜、と思い、刺激を受けて、ピリッと気が引きしまります。

私の側からジャーナリストとして積極的に取り組んでいる、健康と病気、というテーマ。
病気については、ゲルソン療法とのご縁があったことから、とくに「がん」に対して特別な気概を持っています。

そのようななかで、私の側では想定外だった健康問題を抱えていらっしゃるかたからも、たくさんのご縁をいただいてきました。

12月3日。
勇気をふりしぼり初めて訪れるご参加者の皆さんにも、いつも丁寧なご案内であたたかく対応してくださる望月クララさん。
彼女の伽羅サロン(東京・初台)で、血液観察会でした。

ご参加者さんのお1人に、若いお母さんがお見えになりました。1歳半の息子さんをお連れで、お2人分の血液観察をご希望でした。

もちろん、赤ちゃんクライアントさんにも、私たちは精一杯ご対応させていただきます。ひょっとすると、大人のかた以上に緊張感を持ってお迎えしているかもしれません。だって、これから先のとても長い人生の健康が、ひょっとすると今日のこの日にかかっているのかもしれませんから…。

乳幼児、発達成長期の子どもさんは、大人と同じようには血液を分析しません。ご両親からの影響なども加味しながらのプロファイリングになります。
ですから、お母さんご自身の血液観察も同時にしていただけるのは、私たちもとても参考になり、助かるのです。

こちらのお母さまからは、初めてお目にかかった私どものことをとても信頼していただき、心をすっぴんにして、ご自身の健康管理に対するとまどいをお話しいただきました。

これも、サロンをご提供いただいている望月クララさんのお力だな、と思います。
クララさんの細やかな気遣い。
とても小さなサロンスペースですが、それが胎内のような不思議なおこもり感覚を与えてくれ、私たちにも落ち着きをくれるのです。

1歳半の赤ちゃんは、よだれもいっぱい!
お母さんとお話ししていると、「ブリッ〜!」
「おむつ交換しても良いでしょうか?」
「もちろん、どーぞ、どーぞ。」
ふたたびお母さんとお話しを始めたところ、泣きじゃくる?!
なぜ?
放ったらかしにされるのが悲しい?
いえいえ、お腹が空いていたようです。
お母さんが大きなバッグから取り出したおにぎりを、食べる、食べる。

空腹感は生理的な欲求です。
命からの「このままだと死んじゃうよ」「エネルギーを投入せよ」というメッセージ。
だから、知識でコントロールはできません。

「ママは先生と大事なお話し中だから、もう少し待ってね」とか、
「あとで、おいしいものがいっぱい待っているからね」、または、
「迷惑になるから静かに我慢していてね」というのでは、生理的な欲求には通用しません。

じつはこれ、大人でも同じことなのです。
無性に甘いものやコーヒーが欲しくなるときがある…。
まさに、生理的な欲求。
これと同じなのです。

ですから、「甘いお菓子は血液の流れを悪くするので控えめに」なんて知識はまったく通用しません。
生理的な欲求は、抗い難いもので、命からの強烈なアラームなのですから。

だから、ついつい、
菓子パンに…、
クッキーに…、
和菓子だからいいか…、
なんて手が出ます。

そうすると、空腹感が満たされて落ち着いたころ、持っていた知識が襲ってくる。
「甘いお菓子は血液の流れを悪くするので控えめに」、だったよなぁ。
わかっているのに、やめられないなんて。
私、意志が弱いなぁ、ダメだなぁ。
「罪悪感」にさいなまれるのです。

でもね、罪悪感は、これもまた間違いです。
どちらかというと、「勘違い」といったほうが良いかなぁ?
だって、悪いこと、をしていないのですからね。
生理的な欲求に従って行動した、のであり、それは命に対して正しい行動だったのです。

私たち大人にも、お腹が空いた赤ちゃんにも、するべき行動の唯一の答え。
それは、「エネルギー源の確保」です。
健康情報でも、医学でもなく、生物学的な事実です。

無性に甘いものが欲しくなるのは、血糖が下がるからです。
理由は、

  • 1日の活動に必要なエネルギー源を体に与えていない(エネルギー源の不足)か、
  • 突然の悩み事の発生などで、全身でいちばんエネルギーを消耗する脳をよく使っている、
  • 肝機能の低下と血糖不安が起こっている
ことなどが考えられます。
まだ、理由はほかにもあるかもしれませんけれど。

最近、たくさんのかたがたとお話しをさせていただいて、よくあるなぁと感じるのは、「健康的な食習慣として朝食抜き(朝食ゼロ、または、ジュースやスムージーか果物のみ)に挑戦し始めたところ、甘いものをやめられなくなった」というパターン。

もし、朝食抜きが、甘いものへの生理的な欲求を引き起こさせるなら、朝食を復活させてみてはいかがでしょうか?
なぜなら、私たちの体は、1日の活動に必要なエネルギー源を血糖で支えており、その血糖値の安定化は、定期的な食事と同時に肝臓に保存されるグリコーゲンが保証してくれるからです。

朝食時に、エネルギー源となる穀物や芋類(未精製の糖質やデンプン質)が得られないと、肝臓はグリコーゲンを十分に蓄えることができず、活動量の多い午後の血糖値を支えることに失敗するようになるのです。

血糖が下がりっぱなしになれば、私たちの生理は命の危険を察知し、「すぐに血糖を高めよ!」とアラームを鳴らします。
この抗い難い生理的な欲求を予防するには、あらかじめ、十分なエネルギー源を体に「定期的」に与えることです。

そうすれば、甘いお菓子に対して、ギラギラと集中しすぎることなく、落ち着いて楽しめるようになります♪
本当に、しあわせな気持ちで、楽しんで、スイーツを味わえます。
そこに、罪悪感などは、必要ないのです。

赤ちゃんをお連れになったお母さん。
1歳半の息子さんに食べさせているのは、間に合わせで買ってきた、コンビニのおにぎりでした。
よくお話しをお聞きしてみると、「家でご飯を炊くことに罪悪感を感じてしまって…」とのこと。

もっとよくお話しをお聞きしてみると、ネット情報や健康セミナーなどで、「糖質制限食が健康にいい」、「ごはんは良くない」、「ココナッツ油が最高」…というようなメッセージがどんどん飛び込んでくるので、自宅でご飯を炊けなくなったというのです。

だからといって、それに代わるようなエネルギーを生む、手をかけた食事を作る時間は無い、子育てで精一杯、その知識を学ぶ講座に通うのは、もっと無理。

そのようなジレンマのなかでも、赤ちゃんはお腹を空かせて泣くので、結局、コンビニのおにぎりに頼ることになってしまうのだ、とお話しされていました。

この一所懸命で必死な若いお母さん、何も悪いことはしていないのです。
むしろ、ふつうは知らないような詳しい知識をよく知っていらっしゃいます。
でも、周囲が発信する知識について行きたくても、それができないことで、とっても困っていらっしゃいました。

何より、このままでは、赤ちゃんとお母さんご本人の健康が心配です。
ですから、この日は、命のエネルギー源を体に与えてあげる大切さや、毎日の食事に罪悪感を抱く必要などないのだということをお話しさせていただきました。

ご自身のご家族をがんで亡くされたご経験もあり、その闘病時にはいろいろなセミナーにも通われたようでしたので、きっと、健康情報を積極的に学びたいという意思がおありなのでしょう。「お子さんが高校生くらいになったら、少し自由な時間が作れるんじゃないかな、そうしたら、本当に詳細な知識を学ぶことを始められたらいかがでしょうか?」ともお伝えしました。

おにぎりを満腹に食べた赤ちゃんは、大満足!
笑顔が本当にかわいらしくって、その大いなる命から「OK!」と言われているような気持ちになりました。
かわいらしいお靴をはいて、お気に入りのベビーカーにおさまり、帰っていかれました。

このように、小さな赤ちゃんを抱えて、食事をどうしたらよいのか悩んでいるかたのほかに、最近では、不妊治療中の食事改善をどうしたらよいかと悩んでいるご夫婦も多くいらっしゃいます。

悩んではいるけれど、体のしくみや健康について、時間をかけて学んでいる暇は無い。
とくに、高齢での妊娠を希望されている女性には時間の猶予があまりありません。
不妊治療にお金がかかり、もし妊娠すれば、それはそれで出産後に仕事ができなくなるので今のうちに仕事を忙しくこなしている、時間もお金もギリギリ…。

家事、育児、介護、仕事、資格取得のための勉強…。
そのようなお忙しいなかでも、将来の自分自身の健康には、よくなる方向性を獲得していきたい、と考えられているかたのために私が始めたのが、東京講座です。

現在、進行中の講座は、
  1. 「ダイエタリー・ヒーリング」講座
  2. 「詳説版ゲルソン自然療法」講座
の2つです。

とくに、1の「ダイエタリー・ヒーリング」講座は、ご自宅で、スマホやパソコンがあれば好きなときに学習していただける「自宅学習キット」もご案内しているので、活用していただきやすいと思っています。

毎年、とっても熱心なかたがた、これまでにさまざまな食事療法や自然療法を学び尽くされてきたようなかたに受講していただいており、「日本の少数精鋭軍団」と私は密かに感じているほどです。

少数」なのは、やはり、ここにもご参加になれないような忙しさ、気ぜわしさ、焦り、罪悪感のようなものに、追われているかたが多いからなのかなぁと思います。

長い連続講座ではなく、もう少し少ない回数で、要点を得られるような何か!
細かいことは後回しで、とにかく命の安全を確保できるような何か!
特定の自然療法にすすむ前の、「健康情報の教養課程」になるような何か!

このような「プレ・セラピー」(療法前)の何か。
2017年には、それを形にしてご提供できるようにしたいな、と思っています。

今年も残り3週間あまり。
気温の変化などが激しい昨今ですから、体は必死で、でも何食わぬ顔で、対応しています。
何も違和感を感じていなくても、体はいつも必死であなたをなんとか生かそうとして働いています。
どうか、その体を大切にしながら、平和な年越しをお迎えくださいませ。

環境、経済、制度、そして健康が激変する時代を、一緒に笑顔で(できれば軽やかに♫)、乗り越えましょうね!

2016年10月17日月曜日

mayさんを訪ねて帯広へ

ゲルソン療法実践者が執筆するブログは世界中にたくさん存在し、レシピ、療法のコツ、クリニックでの様子などが日々投稿されています。

今回、私がゲルソン療法をお伝えしてきた数多くの元がん患者さんのなかでも、診断から8年が経過してお元気に活躍されている、北海道、帯広にお住いの、mayさんを訪ねました。

羽田−帯広の飛行機から

北海道の畑〜!十勝〜!

mayさんの自宅のお庭

始まった紅葉の景色がいい感じ♫

どくだみの葉も紅葉!

mayさんのご主人が野菜を育てる菜園にて。
今年は日照時間不足でかぼちゃが不作だったとか…

でも、にんじんはどんどん出来ています。

こーんなに、ぜんぶ、にんじん!

とかちのあったかい人たちにもたくさんお会いしました!

mayさんが、ゲルソン療法に集中する時間を作り、自身を治し、そして元のようにか、それ以上に、友人たちとの活発な時間や社会で活躍する時間を取り戻していかれた、そのご様子を4日間にわたって取材させていただきました。

mayさんのブログ、「mayの記憶」

来年初夏に発行予定で作業を進めている、ゲルソン療法の情報誌で、この取材の模様をお伝えいたします。
どうぞ、お楽しみに!

2016年10月7日金曜日

ゲルソン・プラクティショナーの認定プログラム

9月23日からスタートした、医療専門家のための「ゲルソン・プラクティショナー養成ワークショップ/モジュールⅡ」は、今朝、フェーズ1−セッション3が終了。

毎回、日本時間の早朝に約2時間のオンライン講義が開催されています。
(アメリカでは午後なのですが…)
通常は、朝7−9時ですが、今日は講師担当のDr.Donato先生の都合で朝5−7時でした…。

今回のモジュールⅡは、20名くらいの受講者がいて、アメリカ、カナダ、ブラジル、フィリピン、中国、日本の医療専門家のみなさんが一斉にオンラインでつながります。
私は日本人医師、酒向猛先生のサポーターとしての出席です。





こちら↑がGPのDr.Donato先生。

元々は、カイロプラクティックドクターとしてご活躍されていたアメリカ人のドナト先生。現在は、認定ゲルソン・プラクティショナー(GP)として、すでに多くの患者さんのコンサルティングを経験されており、それに加えて新たにGPを目指す世界中の医療関係者の教育を中心的に担当しています。


↑こんな感じで、ゲルソン・インスティテュートともつながって授業が進みます。

このモジュールⅡは基本的に2年間の学習期間なので、2018年秋まで続きます!!!

酒向先生は、このモジュールⅡで、実際に日本人のがん患者さんや慢性病の患者さんのコンサルティングをスタートされます。

たぶん、来年の2月くらいに患者さんの募集を行っていきますので、ご希望のかたは、私のほうまでお問い合わせくださいませ。



ところで、新たなゲルソン・プラクティショナー候補の医療従事者のかたを大募集します。
次回のプラクティショナー・ワークショップ/モジュールⅠの日程が決まりました。
2017年4月30日〜5月5日までの計6日間です。
日本では、ゴールデンウィークにあたるので、医療従事者のかたでも参加しやすいと思います。
授業料や旅費などの詳細が決まりましたら、追って告知をさせていただきたいと思います。

2016年9月21日水曜日

9月23日(金)はカルシウムのお話しです。

昨夜の台風16号は、関東に来る前に中心気圧が1000ヘクトパスカルを超えて低気圧に変わり、南房総は大きな被害もなく一夜を過ごしました。

みなさんの地域はいかがでしたでしょうか。


我が家では、玄関内に植木鉢などを避難させて一晩すごしました。


それで、こんなゲストもくっついてきております…。

さて、週末金曜日の夕方は、表参道の東京ウィメンズプラザで「ダイエタリー・ヒーリング講座」があります。
今週は、基礎講座2で、
  • カルシウムのバランスと
  • どうやって摂取するのが良いのか、
  • 逆に、カルシウムを奪う食事はどのようなものか
  • カルシウムと自然治癒や解毒の関係
を学びます。

前回、基礎講座1では、ナトリウムとカリウムについて学びましたが、今回ははじめに、そのおさらいからスタートする予定です。
以下は、そのご参考に…。

「重要なナトリウムだからこそ、塩からナトリウムを摂取しない!」の巻。


海水中で生きていた私たちの先祖は、陸に上がってエサを獲得する進化を遂げたとき、自分のカラダのなかに海を持って上陸しました。
それが、体液であり、血液です。
血液に、海水と同じようにナトリウムが多い割合で含まれているのは、そのためです。

海水中で暮らさなくなった私たち陸上の動物は、この限られたナトリウムを失わないための進化も遂げました。
それが、腎臓です。

腎臓は、海とお別れをした私たちにとって重要なナトリウムを失いすぎないよう、尿と一緒に体外へ排出されてしまう寸前で、必要なだけのナトリウムをもう一度体内に戻すリサイクル機能を獲得したのです。
ですから、腎臓がきちんと働いていれば、健康状態を損なうほどナトリウムを失いすぎることはありません。

人体にとって、非常に重要なナトリウムだから、それを日々食事でたくさん摂取する必要がないカラダを獲得したのです。

一方、体液以外の場所、つまり、組織内、細胞内には、ナトリウムがとっても少ないのが健全な環境です。
そこを占めているのは、多量のカリウムです。

カリウムが優先されている環境でこそ、細胞内のミトコンドリアは命のエネルギーになるATP-ADPを効率良く生産することができます。
このエネルギーが、病気になった時には、自然治癒力になります。

カリウムは、陸上で暮らす動物が食べるすべてのものに、非常に高濃度で含まれているミネラルです。だから、不足する心配などありませんでした。

しかし、現代の私たちが暮らす環境には、細胞と体液のミネラル配分を狂わせる要因(cytotoxin)が増え、境界線が破壊され、細胞内にもナトリウムが流入しやすくなりました。不幸なことに、ナトリウムが流入する細胞からは、その代償かのようにカリウムが流出して失われてゆくのです。

人間の病気が、自然塩を強化する食養生で治らなくなってしまったのは、細胞と体液の境界線が破壊されるようになったから。
人間の生活環境に細胞毒が増えすぎたからです。

人間の病気が、体液のバランス失調だった時代は、体液に高濃度に必要なナトリウムを強化すればよかったのかもしれません。
しかし、すでに、多くの病気の要因が時代とともに変わりました。

細胞が、カリウムを失い、ナトリウムを異常に多く吸収するようになりました。
こうなってしまうと、私たちのエネルギー(スタミナ)は急降下します。
ミトコンドリアのエネルギー生産率は下がる一方です。
自然治癒力も頼りにならず、薬の力を借りて病気を止めるしかありません。

ダイエタリー・ヒーリング講座では、このような状態の細胞に、ふたたび自然治癒力を取り戻させるための知識を学びます。

細胞が吸収しすぎたナトリウムは、食事のナトリウムを減らし、血液中のナトリウムを減らせば、ふしぎなことに細胞→血液に移動してゆきます。
細胞→血液中に移動したナトリウムは、それが多すぎれば、腎臓が多すぎる分を尿と一緒に排出してくれ、ちょうど良いポイントでリサイクルのためにカラダに戻してもくれます。

この繰り返しにより、細胞内と、血液中に、それぞれ適切な割合でナトリウムが保たれるようになります。

腎臓は、体液中のナトリウムしかコントロールができません。
だから、細胞内に多くなりすぎたナトリウムは、このように食事で入ってくるナトリウムを抑えることで、細胞→体液へと移動させてやるしかないのです。

それには、塩を使わない食事が必須条件になります。
お母さんのおっぱいから離乳するときの離乳食がそうです。
また、人間以外の動物たちは、ふだんから塩を使わず食べています。

このようにして、細胞が多量のカリウムをあるべき状態まで回復すると、ミトコンドリアが活発にエネルギー生産を再開します。
スタミナが上がり、自然治癒力が増産されます…。

今週は、ナトリウムとカリウムの次に重要なミネラル、カルシウムとマグネシウムを学びます。
テーマは、「カルシウムを失わせる食事」。
場所:東京ウィメンズプラザ
時間:18:30−20:30
料金:税込3000円


ご参加を希望される方は、できるだけ事前にご連絡をいただけますと助かります。
kyokoujiieabe@gmail.com
テキストをご用意してお待ちしております。
どうぞよろしくお願い致します。

2016年9月20日火曜日

2016夏旅レポ④

今日はこれから、沖縄、九州、四国、近畿、東海に風雨をもたらして暴れてきた台風16号が房総半島にやってくるらしい。

というわけで、朝食後に家の外にある小物を屋内に避難させて、真昼間っから雨戸を閉めたりした。
今夜から明日未明にかけてが峠だそう。
その後、温帯低気圧に変わるという予報だ。

少し前に滞在したアメリカ西海岸では、森林火災が日常化していた。
放火などではなくて、自然発火してしまう。
油分を多く含む樹木が多いらしく、それが、乾燥し、風で擦れたりすることで発火してしまうというので、誰にも止めることができない。

火が出るたびに、近隣住民は避難し、ヘリが出動して消化剤を空から大量にまく。
近くのフリーウェイは通行止めになるので、そこでまた渋滞が一層ひどくなる。

夏場は毎日違う場所で発火している感じなので、テレビを見ているとニュースに必ず出てくる話題だった。

でも、実際に「それ」を見るとは思っていなかったわけで…。

だって、サンタモニカだもの、海岸で、山からは程遠い…と思っていたら、夕方、宿に向かう途中、渋滞でノロノロ運転していると、道行く人たちが皆スマホを空に向けて写真を撮っている。

見ると、空に真っ黒い雲がかかっている。
「あら〜、スコールでもやってくるのかな、皆びしょ濡れになるね」って思っていた。
黒い雲のせいで、まだ明るいはずのサンタモニカが夜のようになってきていた。


宿に帰ると、オーナーのローザおばちゃんが言った。
「サンタクラリタの森林火災の煙だよ、ひどいね」。



サンタモニカから、北に30−40km行った場所で起こった森林火災の煙が、いくつもの街を超えて海岸までやってきているのだった。
驚いた私は、表通りに出て確かめてみた。


なんだか、哀愁漂うサンタモニカ。
イーグルスのホテルカリフォルニア♪っていう感じ…。

夕食にはまだ早かったので、サンタモニカのビーチに降りて散歩に行った。


(眺めているのが…)大好きな、高級リゾートホテル、シャターズ・オンザビーチの脇を抜け…


途中、外壁にこんなサインがあったりして…、
「25フィート以内での喫煙は禁止」。
たしかに、素敵なホテルの外壁に、スモーカーが溜まり場作っていたら台無しですからねぇ。


そうしたら、いつも眩しい青空のサンタモニカが、こんなセピアカラーになっていました!
念のために言っておきますが、↑カラー写真です!

前後左右は、↓こんな感じ。


ロサンゼルス国際空港方面。

サンタモニカ・ピアの観覧車方面。

シャターズ・オンザビーチ方面。
この30−40km向こうに、サンタクラリタ。

翌朝は、無事に青空のサンタモニカに戻りました。
(写真は、宿のルーフトップ・パテオから撮った青空。)


2016夏旅レポ⑤につづく…




2016年9月14日水曜日

たとえば、豊洲の市場候補地の安全性を正しく査定できる人材

現在、登録制のゲルソン・エデュケーターさんに、ゲルソン療法の教育レベルでの活躍をしていただけるよう、準備を進めています。

もうすぐ、新米のゲルソン・エデュケーターさんが、日本に4名誕生します!

ゲルソン・エデュケーターさんに使っていただく、教育用テキストを作っているなかで、たった今、日本中が注目しているある問題のことが思い浮かびました。

東京都による、築地市場→豊洲市場へのお引越し、の件です。

今問題になっているのは、豊洲の土地が有害化合物で汚染されているので、それを市場に適した安全な環境に変えられるのか?ということと、計画通りに汚染対策が進んでいなかった(計画変更のコンセンサスが関係各所と都民で共有できていなかった)ことが発覚してしまったこと、などです。

この件のニュースを見ながら、個人的には、「土地の汚染を盛り土で解決出来るというしくみって、一体どんなしくみなんだろう」と思っていました。

ゲルソン・エデュケーターさんに使っていただく教育用テキストには、患者さんの療養環境(ご自宅)を無毒化するための章が組み込まれています。
具体的には、

  • 洗剤類の見直し
  • 殺虫剤類の見直し
  • 水(浄水システム)の見直し
  • 電磁放射線の見直し
  • 屋内空気の清浄システムの見直し
  • 化粧品類の見直し、取りやめ
などを学びます。

このテキストは、米国のゲルソン・インスティテュートの教育用テキストを参考に作ったもので、その英語のテキストでは「ビルディング・バイオロジスト」の有資格者に相談して屋内環境を清浄化することも推奨されています。

「ビルディング・バイオロジスト」を日本語に直すと、「建物の生物学者」ってなことになりますが、要するに、「人が住む環境の安全性を生物学的根拠をもとに査定できる人」ということです。

それで、「日本にビルディング・バイオロジストって、今現在、どれくらいいるのかな?」と、素朴な疑問が…。

アメリカにある、International Institute for Building Biology & Ecologyのホームページを見てみると、日本には……まだいませんでした。
日本の大学には、こういう授業がどれくらい含まれているのかなぁ?

International Institute for Building Biology & Ecologyのホームページはこちら:

アメリカでも、まだまだ少数なようですが、ドイツがこうした活動の発祥のようで、ヨーロッパのほか、英語圏ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランドにも知識を持つ人がいるようです。

このホームページを眺めているだけで、いろいろと刺激されます。
そして、建材、塗装材、接着剤の安全性というような、パーツ毎の知識のほかに、生活環境全体の安全性査定ができる人材が日本に増えてきてほしいな〜、って思いました。

日本の建築家のかたがたから、ビルディング・バイオロジストが誕生してほしいですね。
そんなかたなら、豊洲の汚染土のうえに、どうやって安全で快適な環境を創造しようかなって、わくわくしながら取り組んでくださることでしょう。

2016年9月10日土曜日

2016夏旅レポ③

2016夏旅レポ②からのつづき…

アメリカ入国直後の時差ボケのなか、炎天下のなかでそれぞれ5時間にわたる撮影スタジオ見学を2か所。
ちょっと大変でしたが、おかげさまで耳が英語に慣れてきましたし、ワーナーブラザース・スタジオのガイドさんからは、大好きな俳優サイモン・ベイカーに会ったときのエピソードも聞けたので、大収穫でした💓

サイモン・ベイカー主演で世界中にファンがいるテレビドラマ『メンタリスト』のFBはこちら↓
https://www.facebook.com/TheMentalist/

でも、さすがに疲れてきたので少しリラックスしたいと思い、土曜の昼前にサンタモニカでやっているファーマーズマーケットに行ってみました。

LAでは、毎日必ずどこかのストリートでファーマーズマーケットが開催されています。

・屋外で、
・お金を使わずに、
・リラックスしながら、
・現地の人たちと触れ合えて、
・お腹が空いたらジュースやTO GOランチボックスも見つかる、

そんなファーマーズマーケットは観光おすすめスポットです。

ちなみに、TO GOは、日本語で言うテイクアウトのことで、たとえばレストランで食事をして残してしまった料理をパックに入れて持ち帰りたいときにもTO GOは使えます。
食べ残したお皿を見たお店の人のほうから、「To go?」と突然聞かれたりすることもあります。もう、本当に、こういう日常会話がさっぱりわからなかったレベルから、ようやく少しレベルアップができたのが、最近はしみじみと嬉しく感じます。
皆さんに驚かれるのですが、私にとっては日常英会話よりも、医学英語の専門用語のほうがわかりやすいのです。

さて、ファーマーズマーケットで、ちょっとだけ現地の人から、より親しみを持って接してもらえるコツがあります。それは、自前のエコバッグを持参すること。
できれば、新品でパリッとしたものより、よく使っていて、何度も洗濯しているのがわかるようなクタクタのやつ!

というのは、ファーマーズマーケットには、それぞれ歴史があります。
最近始まった場所もあれば、10−20年の歴史を持っている場所もあり、そのコンセプトもいろいろです。
多くのファーマーズマーケットは、その運営組織を作った人たち(ファウンダー、創始者)にその土地の生産者を消費者として育てるプライドがあり、また、無駄なゴミを出さず、土地を汚さない、そんな意識があるものなのです。

ファーマーズマーケットや自然食品店では、もはや、レジ袋をくれません。お店側で用意していないのです。その代わり、リサイクルペーパーでできた紙袋や、ため込んでおいたお古の紙袋を提供してくれます。
でも、現地の人ならエコバッグや買い物用カートを持参するのが常識なので、使い慣れたエコバッグを肩から下げてぶらぶら歩いているのが自然なスタイルなのです。

今回、道路が混んでいそうだったので行かなかったのですが、マリブのファーマーズマーケットはしっかりとした歴史があるようで、なかなか興味深いです。

毎週日曜日10−15時に開催しているマリブのファーマーズマーケットはこちら↓
http://cornucopiafoundation.net/farmers-market/location/

こうした運営組織の歴史を明らかにしている、歴史あるファーマーズマーケットを調べて、そういうところに出かけてみるのも面白いと思います。

ひよこ豆のひとつぶ!

こちらが、束で売っていたひよこ豆。
生のひよこ豆って、じつは初めて見ました。

いつか、生産者のかたの農場も訪ねてみたいです。


きゅうりの一種だそうですが、
名前はウォーターメロンキューカンバー(スイカキュウリ)。

新鮮で美味しそうなのですが、
サンタモニカのホテルでは自炊をしない予定だったので、見るだけで…。


いろんな野菜を乾燥させて売っていました。
おやつ代わりや、サラダのトッピングに良さそうです。

2016夏旅レポ④へ、つづく。









2016年9月5日月曜日

10月16日(日)、札幌で血液観察セッションがあります!

みなさん、こんにちは!
10月16日(日)、秋の札幌で、血液観察セッションを開催いたします。
前回ご参加いただいたかたには、リピーター料金をご用意させていただきました。数ヶ月の間の変化を観察する機会にしていただければ幸いです。

このくらいの季節、札幌では雪虫が飛び始めるころかなぁ〜? なんて、今から楽しみにしています。
他方、連続して北海道各地を襲った過日の台風の被害の大きさには、私も驚きましたが、サンディエゴの友人たちもニュースを見たようで驚いていました。

直前まで、ニュースでは、今回の台風は房総半島から関東に上陸か?と言われていましたので、2日前から家の外に置いてあるあらゆるものをすべて屋内に入れ、雨戸もきっちり締め切り、断水があったら困るからとお風呂に水を溜めたり、ミネラルウォーターを買い置きしたり…。
古い日本家屋に住んでいる私たちは、瓦が飛んで車が壊されるのを心配して、車を少し離れた空き地に移動してもいました。

結果、台風がそれて北側に移動してくれ、私たちは助かったのですが、予想されていなかった場所、備える時間が無かった場所に甚大な被害が出てしまいました。

自然の厳しさというのを、こういうときに見せ付けられます。
自然は人力でコントロールできるものではないのですよね。
がんもそうだと、私は思っているところがあります。

「氏家さん、それで、がんって手短に言って何なんだと思う?」、と札幌の友人に聞かれたとき、ちょっと考えて、私は手短にこう言いました。

「自然現象、かな」。

だから、がんそのものを支配下に置いたり、その活動をコントロールするのは、どこかで無理があると思っています。
いつか、制御不能になるポイントに至ると思っています。
だって、自然って大きいですもの。

だから、それを、コントロールするんじゃあなくて、発生する自然環境の探求に目を向けたほうが、全体を理解しやすくなるし、長期的な安心につながったり、根本的な解決に近づいたりするのではないだろうか、って思っているのです。

それは、台風もそうかもしれませんし、がんもそうでしょう?

台風の場合は、海水温や気温の上昇にともなって気象全体に大きな変化が出ていると考えられていますから、その原因に近づいた考察が必須ですよね。

がんの場合は、腫瘍や患部ばかりに注目するのではなく、それを生み出した全身の変化に目を向けることが大切ですよ、やはり。

血液観察は、自然観察、星空観察、宇宙観察の一環です。
望遠鏡のかわりに、顕微鏡を使っているだけ。
私の中に反映される、私の外側の世界を、じつは同時に観察しています。

夫と私が好きなイームズの「パワー・オブ・テン」が、まさにそんな感じだなぁ。
あなたの外側にある人間関係、
あなたが外から中に入れている食べ物や飲み物、
あなたが外から吸い込んでいる大気、
あなたが外から取り入れている知識、などなど。
それが、あなたの中を良くも悪くも、変えていきます。

血液観察セッション in  札幌
日時 10月16日(日)
時間 10:00−20:00
   (お一人、約45分。ご都合の良いお時間をご指定の上ご予約ください。)
料金 初めての方は、基本説明を含めますので、税込11000円です。
   2回目以降の方は、税込9000円です。
会場 札幌駅地下直結、アスティー45内、ACU会議室
   (アスティー45には駐車場もございますので、お車でも安心です。)

ご参加希望のかた、お問い合わせなどは、こちらからメールでご連絡くださいませ。
雪虫のころに、お会いしましょう!


2016夏旅レポ②

2016夏旅レポ①からのつづきです。


写真は、全然英語がわからなくて凹みまくった、LA第1日目のパラマウントピクチャー・スタジオにて。炎天下の中、ガイドを担当してくれたMitchさんと。

そんなスタジオ内でも、フィルム倉庫だけは巨大な冷蔵庫になっていて、めちゃくちゃ涼しかったです。高温でフィルムが劣化してしまうので、厳しく管理しているのですね。



フィルムが並ぶ倉庫内をしばし見物。よく知っている映画やドラマのフィルムがずらーり。ちょうど私の肩の高さにあって目に飛び込んできたフィルムの背表紙は…、「FRIDAY THE 13th」。
『13日の金曜日』なのでした。これでさらに涼しくなった…。


トム・ハンクス主演『フォレスト・ガンプ』に出てきた、あのベンチ。



『ミッション・インポッシブル』に出てきた、ロシアの核兵器を動かすやつ。


『トランスフォーマー』。

LAの街中、メルローズアヴェニュー沿いに、こんな広大なスタジオがあることに改めて驚きました。今更ながら、LAって広いですね。空からドローンで見たら、どんな感じなのでしょうか…。


夕方の6時くらいにスタジオを出て、…もう一箇所くらい違うスタジオを見て比べてみたくなって、後日、ワーナーブラザーズ・スタジオへ。


ワーナーブラザーズは、LAの北東、バーバンクという場所にあります。LAの夜景がよく見渡せるグリフィス天文台が比較的近くです。


こちらでもガイドRayさんと5時間の英会話(笑)!
少しずつ、英語が耳になじんできたころだったので(日本語しゃべる人いなかったしね)、私の表情もちょっと安心してきているかもしれません…。






パラマウントよりもさらに広い敷地のスタジオ内を、電動カートでグルグル回ってガイドしていただきました。

撮影禁止だったのでその写真はありませんが、見学途中、制作スタッフ、撮影クルーや俳優さんたちも利用するというスタジオ内の静かなレストランでランチタイムがありました。
「ここで、知っている俳優さんを見つけても、大声を出したりしないでくださいね」とのご注意。

残念ながら、そのような遭遇はありませんでしたが、ここで食べた食事は今回の西海岸滞在中で一番すばらしい食事でした。スタッフ、食器、カトラリー、食材、調理が、まさに高級レストラン。
最初にメニューを渡され、「何でも好きなものをご注文ください」と言われるのですが、値段が書いていない不思議なメニュー。もちろん、私たちの食費はガイド料金に含まれているのですが、前菜、メイン、デザート、軽食、飲み物、いくつ頼んでも良いのです。
私が頼んだのは、グリーンサラダとサーモンのグリルで、サラダは新鮮な葉物野菜だったのでレモン汁だけで最高に美味しかったですし、サーモンの大きさと焼き加減もパーフェクトでした。

良い食事をして、良い作品を作る、…なんて最高ですね。

2016夏旅レポ③へつづく…

2016年8月31日水曜日

2016夏旅レポ①

この夏は、アメリカ西海岸サンディエゴにあるゲルソン・インスティテュートが、ワークショップをバージョンアップしたというので、その様子を見るために出かけてきました。

7−8月は、アメリカではバケーションシーズンで、学校も夏休みど真ん中。
休暇は取りやすいけれども、飛行機も、ホテルも、シーズン料金でお高め。
そんな時期にせっかく行くのだからと、長期滞在で安くなる宿を予約して、計11日間の旅をしました。

一人旅だったので、話し相手は現地の人。
ならば英語を鍛える良いチャンスと思い、昨年受講した奥村美里先生の「5歳児英語」講座を使う良い機会でもありました。

奥村先生は、『金持ち父さん、貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏など、ビッグネームの通訳業を行う一方で、5歳の子供が使う英語のみでビジネス英会話ができることを教えてくれる英語コーチです。

奥村先生のウェブサイトはこちら。
http://www.nativeenglish-env.com

ひさしぶりに誰かに英語を習ってみたいなぁ〜、と思っていたところに見つけた奥村先生の講座は、本当に楽しかったのです。
だから、英語を浴びて、とにかく早くおしゃべりしたかった。

それで…、羽田発−サンフランシスコ経由便で、深夜(というか、12時を回っていたので超早朝ですね…)にサンディエゴに到着した私は、朝早くにホテルをチェックアウト?!
ホテルのフロントの人は「さっき着いたばかりなのに、もうチェックアウトするの〜? 全然泊まってないじゃん」、と不思議顔。
「2−3日したらまた戻って来るので」と、LAに向けて出発しました。

LAに向かった理由は2つ。

1つは、その週末、サンディエゴでは通称「コミコン」と呼ばれる、1970年代から続く「コミックコンベンション」が開催され、世界中からそれを目がけてツーリストが押し寄せるため、ホテルの宿泊代が高騰することになっていたから。

コミックコンベンションのウェブサイトはこちら。
http://www.comic-con.org

宿代が高くなるなら、同等の宿泊料で、しばらく行っていないLAに行こうと思ったのでした。

2つ目の理由は、日本語脳を英語脳に早く切り替えたかったから。日本ではほとんど英語を話さないので、渡米してもすぐに英語が出てこない私。それで、とにかく、私の関心がある分野の英語を、私に向かってずっと話し続けてくれる人、を探すことにしました。最初の2−3日に、こういう人の力を借りられると、その後の英会話がとっても楽になるのです。

それで、まず最初にお力をお借りしたのが、映画やテレビドラマを製作する、「パラマウントピクチャーズ・スタジオ」のツアーガイドさんでした♫

医学や解剖学の専門用語がよく出てくるアメリカのテレビドラマシリーズを教材代わりに見ているうちに、ドラマそのものに関心を持ち始めていたので、これは私にとって一石二鳥のツアーでした。

パラマウントピクチャーズ・スタジオのウェブサイトはこちら。
http://www.paramountstudiotour.com

というわけで、渡米初日から5時間たっぷり英語のシャワー!
しかし、初日は本当に英語がさっぱりわからず、かなり凹みました…。


サンディエゴからLAへ向かう途中、フリーウェイの休憩エリアにて。
暑いのと、時差ぼけとで、ぼーっとしています。


湿気は無いので不快では無いものの、木陰に入らないと焦げ付きそうでした。


出発前のホテルで見たウェザーリポート。
サンディエゴ、華氏88℉→LA華氏99℉!!!

2016夏旅レポ②へつづく…

2016年8月30日火曜日

世の中の、糖質制限食ブームに困惑されているかたへ…

本日は、最近いただいた、こんなご質問から!

「いつも、勉強になる投稿等をありがとうございます。

最近、よく聞く糖質制限の話題について少し不安になることがあります。
ゲルソン療法では、いも類を焼いたり蒸して食べるのは良いとされていますし、玄米や黒パンも食べますよね…

糖質を制限して、タンパク質をたくさんとるのは体には負担になる気がしています
けれど、これだけ炭水化物が悪者扱いする意見が多くなると自信がなくなってしまいます。

ゲルソン療法を続けていらっしゃる方の実感としてはどうでしょうか?
ご意見をお聞かせいただけると嬉しいです。

氏家様の体感としては、ゲルソン療法の食事、いも類や、未精白の穀類を食べ、動物性のものをとらない食事をなさっていて、体調は良くなっているという実感がありますでしょうか?


それをお聞かせいただけると、とても参考になります。

よろしくお願い致します。」

ご質問と、心の内面の葛藤をうちあけていただきまして、有難うございました。


糖質制限食についてですが…、本当にとても多いご質問です。

それに、迷いますよね〜、情報がいっぱいすぎて。
私も、食べることのために迷いたくない!って思っています。

鳥など、野生動物が迷いなく自分の食べるべきものに突進していく姿を見ては、「あ〜、うらやましぃ〜。ケーキやチョコレートを見つつ、ぐっと我慢するのは人間だからだものねぇ」、と思ったものです。


「思った」、と過去形で書けるのは、かつては私も悩める一人だったということ。

そして、今では、食べることに迷わなくなり、実感としてもどんどん健康状態が良くなっている、と言えるようになったからです。

では、そのプロセスはどのように始めれば良いのか?


私は、まず最初に、「食事を変えてどうにかしたい」、と考え始めているあなたが、「何のために」食事を変えようとしているのかを、はっきりとさせることが必要だと思っています。

だって、食事の変更の目的は、人それぞれなのですから…。


ただ旅をしたい、って思っていても、楽しい旅は実現しませんよね?
「どこに」いくのか、旅の目的地が必要です。
目的地が決まると、そこにいくための交通手段など、具体的な計画を前に進めることができます。

それと、同じこと。
まずは、目的を明確にしましょう。

(食事の目的が多様化していることを具体的に学びたいかたは、ダイエタリー・ヒーリングの「予備講座」をご参考になさってくださいね。きっと、すっきり、さっぱりと、食事改善のスタートを切ることができると思います。)


いろいろな食事改善法を教えてくれるかたが、世の中にはたくさんいらっしゃいます。

そのなかでも、私が、お仕事で取り扱っている食事の変更に関する情報教育は、目的が「自然治癒」です。
ですから、「自然治癒」には関心がない、という場合は、私以外のかたを探していただければと思います。

一方で、現在、日本や海外で話題になっている糖質制限食の目的の大半は、「減量」です。「自然治癒」とは異なる点が多く、部分的には一致することもある、そんな目的です。

目的の違う食事改善方法を並べて、その優劣を比較するのは、手続き上の間違いですから、最初に戻って、まずはご自身の目的を再確認されると良いと思います。

また、付け加えると、なかには、糖質制限食で病気を治すというようなご指導をされているかた、医師などもいるかもしれません。

それについてなのですが…、現在の私には、理論的に理解ができません。
これは、私の知識が未熟なせいかもしれません。
または、私の理解のほうが正しいのかもしれません。
そのご判断は、私以外のかたにお任せしたいと思います。

今現在のところの私の見解としては、


  1. 「自然治癒」が目的で、食事の改善を検討されていて
  2. 糖質を制限し、たんぱく質の摂取量が同時に増える食事改善を行おうとしているなら
  3. これは、目的に叶っていない
  4. と、「私は」思っています。

理由には次のようなことがあります。
  • 糖質を制限しすぎると、本来のエネルギー源である炭水化物(糖質)が不足するので、体はたんぱく質をエネルギー源の一つとして使うようになります。
  • たんぱく質の代謝では、必ず強力で大量の酸が発生します。これは、動物性たんぱく質でも、植物性たんぱく質でも同じです。通常、必要最小限で代謝したたんぱく質は、代謝で発生した酸を、呼吸などで二酸化炭素として体外へ排泄するなどしています。でも、それ以上の多すぎる酸が発生すると、体液は全体的に酸性化の方向へ向かいます。代謝で発生した硫酸などを中和する必要があるので、その分、全身の代謝に負担が増え自然治癒どころではなくなります。
  • たんぱく質をエネルギー源のほうへ使ってしまうと、細胞など、身体の構造を作る材料としてのたんぱく質が減るので、細胞のターンオーバーの時期が遅れます。だって、新しい細胞を作ろうにも、材料が間に合わないのですから。その結果、全身が老化し、損傷を受けやすく、また、病気になりやすくなります。
でも、食事改善の目的が、「自然治癒」ではなく、「短期間に減量する」ということならば、糖質制限食はその効果があると思います。それならば、私も理論的に納得できます。

ですから、やはり、何が目的なのか?
で、選択肢は変わると思います。

私自身、そして、ダイエタリー・ヒーリング講座に通って来られて、実践を始められたかたは、この食事による「自然治癒」の効果を実感し始めているか、すでに、それに満足されています。

私の場合は、現在のところ、命に関わるような病気の脅威を感じていませんから、治療食である「ゲルソン療法」を実行しているわけではありません。
ゲルソン療法が採用している自然治癒メカニズムを同じように活用した健康食「ダイエタリー・ヒーリング」のほうを活用しています。

たんぱく質と酸性化の関係について、詳しくは、10月28日(金)の「基礎講座3」でお話いたします。
↓ ご一緒に学びたいかたは、以下からお申し込みください。


お待ちしております!


写真は、ゲルソン・インスティテュートのイベント・コーディネーター、マリアと。
2016年7月、サンディエゴのゲルソン・インスティテュートにて。