2016年9月14日水曜日

たとえば、豊洲の市場候補地の安全性を正しく査定できる人材

現在、登録制のゲルソン・エデュケーターさんに、ゲルソン療法の教育レベルでの活躍をしていただけるよう、準備を進めています。

もうすぐ、新米のゲルソン・エデュケーターさんが、日本に4名誕生します!

ゲルソン・エデュケーターさんに使っていただく、教育用テキストを作っているなかで、たった今、日本中が注目しているある問題のことが思い浮かびました。

東京都による、築地市場→豊洲市場へのお引越し、の件です。

今問題になっているのは、豊洲の土地が有害化合物で汚染されているので、それを市場に適した安全な環境に変えられるのか?ということと、計画通りに汚染対策が進んでいなかった(計画変更のコンセンサスが関係各所と都民で共有できていなかった)ことが発覚してしまったこと、などです。

この件のニュースを見ながら、個人的には、「土地の汚染を盛り土で解決出来るというしくみって、一体どんなしくみなんだろう」と思っていました。

ゲルソン・エデュケーターさんに使っていただく教育用テキストには、患者さんの療養環境(ご自宅)を無毒化するための章が組み込まれています。
具体的には、

  • 洗剤類の見直し
  • 殺虫剤類の見直し
  • 水(浄水システム)の見直し
  • 電磁放射線の見直し
  • 屋内空気の清浄システムの見直し
  • 化粧品類の見直し、取りやめ
などを学びます。

このテキストは、米国のゲルソン・インスティテュートの教育用テキストを参考に作ったもので、その英語のテキストでは「ビルディング・バイオロジスト」の有資格者に相談して屋内環境を清浄化することも推奨されています。

「ビルディング・バイオロジスト」を日本語に直すと、「建物の生物学者」ってなことになりますが、要するに、「人が住む環境の安全性を生物学的根拠をもとに査定できる人」ということです。

それで、「日本にビルディング・バイオロジストって、今現在、どれくらいいるのかな?」と、素朴な疑問が…。

アメリカにある、International Institute for Building Biology & Ecologyのホームページを見てみると、日本には……まだいませんでした。
日本の大学には、こういう授業がどれくらい含まれているのかなぁ?

International Institute for Building Biology & Ecologyのホームページはこちら:

アメリカでも、まだまだ少数なようですが、ドイツがこうした活動の発祥のようで、ヨーロッパのほか、英語圏ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランドにも知識を持つ人がいるようです。

このホームページを眺めているだけで、いろいろと刺激されます。
そして、建材、塗装材、接着剤の安全性というような、パーツ毎の知識のほかに、生活環境全体の安全性査定ができる人材が日本に増えてきてほしいな〜、って思いました。

日本の建築家のかたがたから、ビルディング・バイオロジストが誕生してほしいですね。
そんなかたなら、豊洲の汚染土のうえに、どうやって安全で快適な環境を創造しようかなって、わくわくしながら取り組んでくださることでしょう。