2012年10月4日木曜日

南房総の無農薬野菜生産者「田倉ファーム」

以前、このブログでちょっとだけご紹介した、南房総で無農薬野菜を作っている田倉ファーム。


9月半ば、夫殿と一緒に田倉くんの畑を訪ねてきました。

初夏にご紹介したロメインレタスは、収穫を待ちながら、ものすごい大嵐にあって、残念な結末になってしまいました。

その後、夏を迎え、「もうすぐトウモロコシができますから!」って、言うので、ものすごく楽しみにしていましたところ、ハクビシンとカラスにやられて全滅…。

農業って、た~いへん。
でも、田倉さんはメゲてません。
今年は無農薬ニンジンにも初挑戦するとのこと。
近隣の無農薬農家の仲間のみなさんたちと勉強もしている様子です。
がんばれ~!

今月下旬ごろから、秋冬野菜を収穫、地方への宅配という新事業も視野に入れ、着々と準備中でございます。

ちなみに、10月下旬の収穫予定は、こちら。
ズッキーニ
ホウレンソウ
サラダホウレンソウ
スイスチャード
枝豆
しょうが
サラダ春菊
いんげん
安納いも

11月、12月になると、ニンジンやビーツ、ロメインレタスが登場の予定です!

田倉さんから届いた、みなさんへのご挨拶をご紹介させていただきますね。

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「田倉ファームのご挨拶」

はじめまして、田倉と申します。
東京都出身で2011年3月に南房総市和田町に移住し就農しました。
大学卒業後、東京のスーパーマーケットで野菜を扱う仕事をしていましたが、そこで扱う野菜の食味や安全性に疑問が生じ退職、自ら百姓として野菜作りをする道を選びました。

多くの農家が、自家用は無農薬、販売用には農薬を散布するという現実の中、私は自家用も販売用も区別せず、「安全・安心・美味しい」を自信を持っておすすめできる野菜を作ることをモットーとしています。

食卓で、私の野菜を食べてくださる方が笑顔になってもらえるように、日々一生懸命野菜作りをしています。

一般に、農薬と化学肥料はセットで使用されます。
大量の化学肥料で一気に無理に大きく育てられた野菜は、密度の薄い中身のない野菜になります。
虚弱体質の野菜は、病気や害虫の攻撃に対して抵抗力がないので「農薬」が必要不可欠になるのです。人間と同じですね。

私が使用する肥料は、少量の牛糞堆肥・鶏糞・米ぬか・油粕・魚粕・カキ殻石灰です。
成長はゆっくり、収穫量も化学肥料を与えた野菜と比べて少ないですが、中身の濃い野菜本来の味です。

今では一年を通してどんな野菜も手に入ります。
でも、旬の時期に作られた野菜が一番、味も栄養価も高いのです。
意外かもしれませんが、枝豆の旬は秋の10月です。
ビールのお供のイメージが強い7、8月の枝豆は「本来の旬」ではありません。
人間の都合に合わせて作られているだけなのです。
「本来の旬」の10月の枝豆は昼夜の寒暖の差により、グッと味も栄養価も乗ります。

葉物野菜は秋~冬。
厳しい寒さにさらされた葉物たちは、凍らないよう自ら縮こまり体内に糖分を蓄えることにより、甘みが増します。
このように、私は、野菜が一番おいしく栄養価が高い時期に作ることを心がけているので、収穫期間がほかの方より短くなります。

除草剤を使用しないので手作業で草取りをしています。
夏は、毎日のように刈り払い機で草を刈り、三角ホーという草削り鎌で野菜の生長を妨げる雑草を削っています。
害虫も手で取ったり、ニームというインド原産の熱帯樹木から抽出される天然エキスを散布しています。

農薬・除草剤を使用しないことは、効率化とは逆で何倍何十倍もの時間も労力も費やしますが、小さいお子様のいるご家庭、病気を患われている方たちに、本当に安全で安心な野菜をお届けしたい、という気持ちで日々正直な野菜作りに励んでいます。



田倉ファーム代表 田倉剛
URL http://takurafarm.wiki.fc2.com/
mail to takeshi551210@yahoo.co.jp


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ヘルスフリーダムのワークショップでも、新鮮な田倉さんのお野菜をできるだけ使っていきたいと思っています。
また、今後のブログでは、南房総に限らず、ほかの生産者さんたちもご紹介してゆく予定です!