2016年1月11日月曜日

油の小冊子がリニューアルされました。

みなさん、こんにちは。
2003年に第1刷を発行していただいた小冊子、『誤解されすぎた「油」の常識』(あした研究会)が、デザインも新たにリニューアルされました。

ちょっと、ビューティー!な感じの表紙だと思いません?!

私が書いた食用油のお話を、10年以上の長きにわたって、たくさんのかたがたに読んでいただいているなんて、ちょっと信じられない思いです。
有難うございます。

この小冊子は、食用油の正しい知識を啓蒙する目的で作られ、配布されている非売品ですが、原稿執筆のご依頼をいただいたのは、今は亡き、大石芳子さんからでした。

大石さんは、ご自身の乳がん経験に端を発し、自分で自宅でできるがん再発予防に取り組まれ、その経緯で出会ったカナダ産のオーガニックハーブエキス、フローエッセンス+(フローラ社)を日本で適正価格で提供するために奮闘された、とてもエネルギッシュな女性。

この油の小冊子も、正しい油の知識を啓蒙したいから、ということで原稿執筆のご依頼をいただきました。

フリーランスになりたてだった私は、会社の社長を務めていた大石さんに初めて呼ばれた日、とても緊張していました。どのような服装でお会いしようかと、初々しい悩みを抱いていました。

相手に失礼の無い格好で、でも、就職活動中の女子大生みたいに個性のないフォーマルウェアで出かけるのはイヤだ、と思ったことを覚えています。

そして、当時、持っているなかで一番気に入っていた、Y'sのジャージー素材でできたリラックス感がある、薄いベージュ色のパンツスーツを着て出かけました。
たぶん、化粧はせずに。

大石芳子さんは、ひまわりのように顔が咲いている人で、光がバーッと出ているような方でした。お洒落なかただということが、一瞬でわかりました。
だから、「今、この方は、私のことをどう思って見ているのだろう…」と、不安になりました。

そんな私のことは気にも留めず、ご挨拶後、終始ニコニコ顏の大石さんはそのまま小冊子の打ち合わせを進めてくださいました。

お仕事の話が一段落したとき。
ニコニコ顏の大石さんが突然、「それで氏家さん、あなた、どういう人になりたいの〜?」と私に尋ねられたのです。ニコニコしながら。

ちょっと驚いたのは、私はこの質問をされるのが初めてではなかったからでした。

初めてこの質問を私にしたのは、アメリカのヘルスフリーダムを教えてくれたジャーナリストのマイケル・カルバートでした。
ロサンゼルスでだったか、ティファナだったか…。
たぶん、メキシコのティファナにあるホテルで、一緒にライブバンドの演奏を聴きながら二人で話をしていたときでした。

内心、「どういう人っていわれても…」と、初めて問われた質問の答えを探す私。
それで、考えた末に答えた返事が、「自分にふさわしい人になりたい」、でした。

これを英語でどう言ったのかは覚えていませんが、持っていた辞書のなかから言葉を探して、そのページを指差して伝えました。suitableやbefitだったかもしれませんが、記憶は定かではありません。
とにかく、「私は私に似合う人になりたい」のであって、「似合わない自分にはなりたくない」と思い、それを伝えました。

マイケルは、それに対してこう言いました。
「exquisite !」

「?…」、な私が再び辞書を取り出すと、今度はマイケルがそれを取り上げてページを開いてくれました。

「この上なく素晴らしい」、という意味でした。

学校の教科書には出てこなかった、ちょっと複雑な発音がする単語で褒められたのがとっても嬉しくて、私は自分の答え、「ふさわしい人になりたい」、にその後とても自信を持つようになりました。

その後、同じ質問を何人かのかたに問われた記憶があります。
私の答えはいつも同じですが、相手のかたの反応はさまざまでした。
どのかたも、その世界での実力者、と周囲から認められているようなかたばかりでした。

大石さんに、「自分にふさわしい人になりたい」と答えたときのこと。
こんな言葉をかけていただきました。
「あなた、それはもう十分にそうなっているわよ、とっても素敵よ」。
そして満面のニコニコ顏。

声も小さく、モジモジした態度で、とても「そうなっている」感じではなかったはずなのですが、大石さんのこのときの言葉が、私を「より私らしい人」にアップグレードさせてくれたように思います。
その後も、大石さんには幾度もお世話になり、とても可愛がっていただきました。

そんな大石芳子さんとの思い出の詰まった、油の小冊子。
タイトルを決めてくださったのも、大石さんでした。
「誤解され過ぎた油の常識」、という本タイトルはすぐに決まりました。

打ち合わせ中、私が、「品質の良い油は、まるで、そうですね…、搾りたてのジュースのように栄養が豊かで、滋味深いものなのですよね」と言ったとき、「それ、すごくいいわね」、と大石さんが副タイトルに採用してくださったのでした。

リニューアルされたこの小冊子、私の手元に100部いただいたばかりですので、これからお会いする機会があるかたには、差し上げたいと思っています。
どこか別なところで手に入れられたかたも、是非、油を上手に使って、健康づくりにお役立てください。