2016年1月18日月曜日

「最近、体の調子が…」


今日は、南岸低気圧の影響だとかで、首都圏でも雪が積もったというニュースやFBを随分見ました。
たしかに、昨日の夕方から、こちら南房総でも、冷え込みがズンズン深くなっていく感じがありました。

朝食後、「海、見に行こう」とノリノリの夫殿と、ホットドリンク持参で千倉海岸へ行ってみると、海から吹いてくる風はなんだかちょっと、あたたか。
でも、海面はウネリと風でぐしゃぐしゃなので、釣り人もサーファーもゼロでした。




毎朝、朝食前に自作のトレーニングスペースでウェイト・トレーニングをしている夫殿。
先週末に、ひとことつぶやいた言葉が、すごかったのです。

「最近、体の調子が良くってさー」。

夫殿は誰もが驚くほど若々しく、それは本人の努力の賜物だよな、と近くで見ていて私も思うのですが、もうすぐ71歳です。
日本が、戦争をしていない年月と同じ年月を生きてきたわけで。
「最近、体のあちこちが調子悪くてさ」と言うのがふつうだと思うのですが。

「体の調子が良くってさー」と、嬉しそうに話している人が近くにいるのはとても幸せな気分です。

そして、私がやりたかったことは、こういうことだったのだ、と思い出しました。

最初に就職した会社で、健康情報の雑誌を作る編集部にいたときのこと。
立場上、健康にまつわる情報には毎日触れるのですが、「情報に触れているだけでは健康にはならない」、ということに、徐々に気がつくようになりました。

雑誌編集者、という仕事に就いている人たちは、たいていが、不健康の見本のようなライフスタイルになることを知りました。雑誌のカテゴリーが、たとえ、健康雑誌であっても、です。取材の打ち合わせは、近所の喫茶店で、コーヒーとタバコで一服しながら、という日々でした。

会社員でありつつ、取材と執筆や編集作業に集中する不規則な生活のなかで、食事や睡眠、運動などを健康的なスタイルに革新するのは簡単ではありません。何をすれば良いかという情報を持っていても、それを自分の不規則な生活に組み込むことは至難の技です。

…ということは、「健康になるにはどうすれば良いか」という情報を知っていても、その情報を使ったときに「本当に健康になるのか、なったのか」、このままではいつまでも検証することができない。それに、私自身が健康の質を上げられないばかりか、他の職業に就いている人たちよりも病気になりやすいかもしれない。誰よりも健康情報が集まってくる場所にいるのに…。
そう思うようになりました。

この先も、健康情報を伝えることを仕事にするなら、「本当に元気になったよ」という実感がともなった言葉を伝えたいよなぁ、と思ったのです。
それも、できるだけ長期的に有効で、安全な情報を。

フリーランスになった私たちが、ここ十数年をかけておもに取材をしてきたのが、顕微鏡を使った血液分析の世界と、末期がんの患者を驚異的な高確率で治したマックス・ゲルソン医師のゲルソン療法について、です。

同じ十数年をかけて、自分たちも、自身の血液を時折観察しながら、「ほぉー、なるほど今日はこんな感じか」とか、「きのうぶつけたケガのダメージが、もう血に出てるよ、すごいな」など、自分の体との距離がどんどん近づくことを経験してきました。

それから、ゲルソン療法の食事やその他のツールが、私たちの日常食を、徐々に、高割合で占領するようになっていきました。「食事はゲルソン食にしましょう」と取り決めたことは、じつは、長年ありませんでした。「本当に良さそうだから、やってみたいよね」という心からの興味があって、その優先順位が高くなってから実行する、というのが自然な流れだと思うからです。それで、自然に、毎日がゲルソン食というスタイルに近づいていきました。そうするほうが、体の調子が良いし、機嫌もいい、仕事もうまくいくからです。

私がやりたかったことは、まさに、こういうことだったのでした。

となりに、71歳で「本当に元気になっている」人がいるのは、本当に幸せです。
私も、寒いんだけど、朝トレしよっかなー、どうしよっかなー。