2011年12月1日木曜日

記者クラブ会報から

更新していなかった2日間、南房総と東京の往復を2回繰り返しておりました。

火曜日は、内幸町にある日本記者クラブへ。
以前勤めていた雑誌の編集部があった界隈なので、なつかしい場所です。
「あった、あった!」と、むかし通っていた飲食店を発見するたびに、当時のことがよみがえります。

日比谷公園の向かい側、帝国ホテルのイルミネーションは、控えめな感じで雰囲気が良かったです。


その頃から今に至るまで、お付き合いが続いている‘生きた野菜ジュースの店’にも、ちょっとだけ立ち寄りました。

注文後に目の前で搾ってくれる新鮮な各種野菜ジュースが人気で、今ではオフィスワーカーだけでなく、近くの虎ノ門病院に通院されている患者さんたちからも頼られる存在です。
こだわりのランチもありますので、お近くにオフィスがある方は是非ご利用下さい。

記者クラブへは、医学ジャーナリスト協会の勉強会で行ったのですが、勉強会が始まるまで、置いてあった『日本記者クラブ会報11月号』を眺めていました。

ドキュメンタリー映画『チェルノブイリハート』の紹介文が、胸に突き刺さってきました。

「問題は、ゴメリが原発から遠く、放射線量がそれほど高くないことだ。そのため人々は住み続け、低い放射線を継続して浴びた。その結果がこの映画にある。
福島の5年後、10年後はどうなるのだろうか。重荷を負うのは子どもたちなのだ。」
朝日新聞出身 松本仁一

ゴメリ市は、チェルノブイリから80kmの距離にあるベラルーシのまちで、健常な子どもの出産率は15~20%になっているのだそうです。

思い出したのは、ドキュメンタリー映画監督のスティーブ・クローシェルさんから聞いた話でした。
クローシェル監督は、私と同じく‘美しい真実’を発掘するのが好きな人。
ふだんは、アラスカで親とはぐれた野生動物たちの世話をしながら暮しています。
いつか訪ねてみたい、今後の旅の目的地の一つです。

クローシェル監督によれば、長期間、戦闘が繰り広げられた地域では、奇形児の出産率が高くなっているというのです。
劣化ウラン弾などが使われれば本当にひどいことになります。
その様子は、クローシェル監督の作品『Bearutiful Truth』(英語のみ、Beautiful Truth [DVD] [Import])に、ほんの一瞬だけ、映像として組み込まれており、私は問題のシーンを見たときに、大変驚きました。ショックでした。

出産直後のお母さんたちは、産科医に、「男の子ですか、女の子ですか?」という質問ではなく、「正常ですか?」と聞くようになっているのです。

『チェルノブイリハート』、まだ見ていない作品なので、いずれどこかで。